乗り入れ工事(歩道切り下げ)と道路占用許可の関係とは?知っておくべき申請のコツ
「自宅の駐車場に車を入れたいけれど、歩道の段差が邪魔で入れない」 「縁石を低くする工事をしたいけれど、何から手を付ければいいの?」
こうした「歩道の切り下げ工事(乗り入れ工事)」を検討する際、必ずセットで出てくるのが道路法第24条や道路占用(32条)という言葉です。
「あれ? 道路を工事するだけなのに『占用』の許可もいるの?」と混乱される方も多いはず。今回は、乗り入れ工事と道路占用許可の意外な関係について、行政書士がスッキリ解説します。
まず、大前提として知っておいていただきたいのが、歩道の段差をなくす工事は、正確には「道路法第24条に基づく道路工事施行承認」(通称:24条工事)という手続きになります。
「道路占用許可(32条)」とは別の法律なのですが、実はこの2つ、「同時申請」が必要になるケースが非常に多いのです。
1. なぜ「24条工事」なのに「占用許可」が必要なの?
歩道の切り下げ工事そのものは「道路の形を変えること」なので、完成した後のスロープ部分は道路の一部(みんなのもの)になります。そのため、完成後に「占用料」を払い続ける必要はありません。
しかし、以下のケースでは道路占用許可(32条)が必要になります。
① 工事中に「仮囲い」や「足場」を置く場合
工事中、安全のためにガードフェンスを置いたり、資材を一時的に歩道に置いたりしますよね。この「工事中の一定期間、道路をふさぐこと」に対して占用許可が必要になります。
② 排水管を道路の下に通す場合
乗り入れ工事に合わせて、L字溝(側溝)を入れ替えたり、敷地内の雨水管を道路下の側溝に繋ぎ込んだりすることがあります。この「道路の下に自分の管を通し続けること」は、立派な道路占用にあたります。
③ 門扉や看板がどうしても干渉する場合
乗り入れ口を作る際、どうしても門扉の一部が道路上空にかかってしまうような特殊なケースでは、その部分に対して占用許可が必要になることがあります。
2. 「やってはいけない」NG例:市販のスロープ設置
「工事は高いから、ホームセンターで買ったゴム製の段差スロープを置けばいいや」 …実はこれ、「不法占用」にあたる場合があります。
- 事故のリスク: スロープが原因で歩行者が転倒したり、自転車が転倒したりした場合、設置した人の責任になります。
- 排水の阻害: 雨水の流れを止めてしまい、道路が冠水する原因になります。
- 役所の指導: 見つかると撤去を命じられ、従わない場合は罰則の対象にもなり得ます。
だからこそ、正しく「切り下げ工事(24条工事)」の承認を得ることが、将来的なリスクを回避する唯一の方法なのです。
3. 乗り入れ工事申請の「3つのハードル」
「自分の家なんだから、好きな場所を切り下げてもいいでしょ?」と思われがちですが、実は厳しいルールがあります。
- 設置場所の制限: 交差点の近く、横断歩道の前後、電柱や街路樹がある場所などは、原則として許可が下りません。
- 幅の制限: 一般住宅なら「車1台分(約3.0m〜3.5m)」など、必要最小限の幅しか認められないのが一般的です。
- 費用の自己負担: 「24条工事」は、役所の承認を得て行いますが、工事費は全額「申請者の負担」となります。
4. 行政書士が「セット申請」をサポートするメリット
24条工事(工事の承認)と32条占用(管の埋設や足場)の申請は、提出先は同じ役所でも、書類の書き方や図面の作法が微妙に異なります。
- 現地の測量: 境界線をミリ単位で確認し、正確な図面を作成します。
- 警察との調整: 工事中の交通規制について、道路使用許可も併せて取り付けます。
- 業者との連携: 信頼できる施工業者を紹介したり、工期に合わせたスムーズな許可取得を実現します。
まとめ:スムーズな車庫入れのために、まずは「公図」の確認を!
「歩道の切り下げ」は、単なる工事ではなく、「公道を個人の目的で作り変える」という非常にデリケートな手続きです。
「どこに相談すればいいかわからない」「役所から難しい図面を求められて困っている」という方は、ぜひ弊所へご相談ください。
24条工事の承認から、付随する道路占用許可まで、トータルでサポートいたします。
「この場所に乗り入れ口は作れる?」という調査だけでも承ります。
まずはお気軽にご連絡ください。
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